******************************

ニューズレター第11号(December 20, 1999)

******************************

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

[報告] IAML日本支部創立20周年記念ラウンド・テーブル

音楽・資料・情報

図書館員と研究者の連携─日本支部はなにを貢献できるか

司 会 秋岡 陽

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

発題者 金澤正剛/松下  鈞 /林 淑 姫

 

 日本支部創立20周年記念ラウンド・テーブルのテーマは、「音楽資料情報」をめぐる今日的環境とわれわれの課題というものであった。3人の発題者による問題提起のあと、感想や意見の交換、各々の場所からの現状の報告などがなされ、2時間はあっという間に過ぎた。

 金澤正剛氏の発題は、音楽論文における文献記述法にみられる問題であった。英語圏における所謂「シカゴ・マニュアル」(シカゴ大学 A Manual of Style) に相当するものが日本語文献の場合に必ずしも見出せないこともあって、それぞれの機関で独自の方式が採用されていること、「シカゴ・マニュアル」に拠った欧文文献の記述の場合にも、句読法など細部に混乱があること、またそうした文献記述の異なる方法と混乱が、『音楽学』『東洋音楽研究』など学術雑誌にも反映していることが指摘された。いうまでもなく、論文執筆の際の原則的な記述法は、早い時期に学生に指導されるべきであって、その点からも、R.J.ウィンジェル『音楽の文章術』(宮澤淳一、小倉真理共訳、春秋社、1994)が推奨された。同書第8章は、文献、資料の書き方、にあてられており、「シカゴ・マニュアル」に準拠した原書翻訳に、日本語文献のケースが適切な方法で加えられている。研究の国際化とメディアの多様化は、既に「シカゴ・マニュアル」にもみられるように、記述法のいくつかのパターンを用意せざるを得ず、「一つの定式」の存在を許さないであろうが、基本的な部分での共通理解は保持されなければならないであろう。それは、今後、インターネットを含む電子情報の記述法を考えるにあたっても必要な原則的態度であるに違いない。

 当日、『音楽の文章術』の訳者小倉真理氏(東京音楽大学附属図書館勤務)の同僚池田典子氏が出席されており、この種の仕事が教員と図書館員の共同の作業としても設定できるのではないか、という意見が出された。また、加藤信哉氏から、氏が翻訳にかかわったISOの690-2・電子文献の記述法が紹介され、インターネット上の情報については、URLとともに確認日時が必須項目として挙げられていることが指摘された。

 松下鈞氏の「音楽教育機関における情報リテラシー」は、大学に対して要請されている情報基盤の整備と情報活用法の目下の状況と、音楽単科大学におけるその取組みの遅れが報告された。演奏を主体とする音楽大学の場合には、その必要性の希薄さが経済的な優先順位を決定していることもあって、遅れの原因のひとつとなっているようだが、しかし、昨年7月の教員免許法の改定にもみられるように、音楽大学といえども、早晩、取り組まれなければならない問題である。「音楽研究におけるインターネットの普及と学術情報」のテーマは、その段階を迎えた時点で再び討議されなければならないが、この全く新しい形態による情報─「容器のない」「限界のない」情報─にどのように対処し、図書館という建物の外にある「無制限」な情報の流れのなかからどのように有効な情報をチェックし、利用者に提供するか、という問題は、「書物」の場合の選書と同様、教育機関として必要な課題として設定されるべきであり、情報の評価や必要情報の入手法について、教員と図書館員の共働が必須となろう。

 最後の林淑姫の報告「音楽特別コレクション全国調査」は、音楽図書館協議会によって先年度から実施されている事業の紹介と報告であった。同調査は、日本全国の図書館、資料館などで所蔵する音楽関係コレクションを網羅することを目的とする。全国規模の調査は今回がはじめての試みであり、調査はアンケート方式により、4年計画で進められている。音楽コレクション所蔵機関は無論、質量ともに音楽図書館を中心とするが、今回の調査の主眼は、音楽図書館以外の大学図書館、公共図書館、専門図書館にあり、全国規模での音楽コレクションの発掘にある。結果によっては、RISM Series C Directory of Music Research Libraries 改訂のための基礎資料になり得るものである。報告は音楽図書館協議会加盟館を対象として実施された第1年次の結果についてなされたが、問題は、「コレクション」の多くが未整理の状態にあり、それを理由に回答が保留されていることにある。未整理・非公開の資料を公にすることの問題はあるにせよ、アンケートには非公開の旨を記入する調査項目「利用の制限」も用意されており、所蔵の事実を明らかにして欲しい、というのが企画に携わるものとしての希望である。所蔵の事実を明らかにすることによって、一般資料の整理に追われる日常業務のなかに「コレクション」の整理を位置付け、スケジュール化することも可能になる。機関が所蔵する資料の整理、公開については、図書館サイドばかりでなく、研究者サイドからの働きかけも必要であろう。

 ラウンド・テーブルには、会員以外の参加者も見られ、田中明氏(全音楽譜出版社)よりISMNの現状についての報告を、水島昭男氏(音楽之友社)より文献記述の問題について編集者としての意見を聞くことができた。

 テーマが多方面にわたったこともあって、必ずしも一定の方向にしぼった論議がなされたとはいえないが、「音楽に関する資料と情報」が現在直面している状況をともに考えるよい機会であった。(1999.5.29 東京芸術劇場)

(林淑姫記)

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

MLA 第68回年次会議に参加して

 細田 勉 (株式会社エイコーン)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

 Music Library Association 68th Annual Meeting ((米国)音楽図書館協会第68回年次会議,以後 MLA‑AM と略記) は,1999年3月17〜20日を中心にロサンゼルスで開催されました。

 私は,米国議会図書館 (LC) が採用しているのと同一の規格による,洋楽系音楽専門図書館用の目録 DB 構築の仕事をしています。そのため,米国の図書館界が,なぜ非常に精密な規格を作り,運用し,手間もお金もかかる改定を常時行っているのか,どのような人たちがそれを支えているのかということに,かねてから強い関心を抱いていました。

 とはいえ,MLA の会員である岸本宏子氏が今回の MLA‑AM に誘って下さったときには,興味と同時に少なからず躊躇も感じました。というのは,私は英会話もヒアリングも全くできないからです。そこで私は,できるだけ個人的な交流は避け,見学のみをして来ようと,参加前には自分本位に考えていました。

 ところが,その思惑は First‑Time Attendees Reception (初参加者歓迎会) で見事に打ち砕かれました。やっと見つけたその会場に入ると,MLA の Placement Officer (職業紹介役員) により私の助言者として選任された Ian Fairclough 氏が,その旨が書かれた手紙を持って私を待ち受けていました。彼は自己紹介した後に,私を会場にいる人々に次々と紹介し始めたのです。それから後の私は,貧弱な英語力を駆使して紹介された人々との意思の疎通に奮闘せざるを得なくなり,それはこの歓迎会だけでなく,会議の最後まで続きました。うかつにも,私は MLA‑AM の「初参加者助言プログラム」が何かを知らないまま,参加申込書のその申し込み欄にチェックをしていたのでした。Fairclough 氏は非常に誠実かつ真面目な人で,助言者としての役割を最大限に果たそうと務めてくれました。

 今回の MLA‑AM では4日間におよそ100ほどの会議その他がホテル内の約20の会場を中心に開催されました。私はプログラムを手にして,まず,内容の豊富さと多様さに驚きました。開会式以外の全体会議としては,例えば,「スクリーンの宝石:映画とテレビの音楽」「空のように限りない:音楽図書館が収集する資料の境界を再定義する」などの興味深いテーマのものや,「MLA に問え:困っている人への指針」といった現実的な内容のものもありました。プログラムの大きな部分を占めていたのは,様々なテーマのラウンドテーブル,および MLA が設置し,日常的に活動している多数の委員会,小委員会などの,実務会議と公開会議でした。4〜10ほどの会議が同時に開催されているので,どれに出席したらよいか迷うこともしばしばでした。

 その他には,MOUG (Music OCLC Users Group) や図書館システム9種類のユーザー・グループの会議などと共に,IAML の米国支部の会議も組み込まれていました。MLA には IAML の会員でもある人が少なくないようでした。

 仕事の関係上,とりわけ私が関心をもったのは,目録作成の規格の制定や改定に一般の図書館員の意見が反映されるシステムが確立していて,MLA‑AM がその機能をも果たしていることでした。前述のとおり,MLA では「書誌コントロール委員会」「典拠小委員会」等々の,数多くの委員会が日常的に活動しています。今回の私の助言者 Fairclough 氏も「MARC フォーマット小委員会」の委員です。目録関係の委員会は随時,規格の改定を行なう上部機関に MLA としての意見を提出しています。そうした委員会の活動に対して,一般の人が意見を述べることのできる機会のひとつとして,MLA‑AM で開催される各委員会の公開会議が機能しています。例えば,今回の「MARC フォーマット小委員会」の公開会議では,次期の MARC フォーマットである MARC 21 について一般の参加者が種々の発言をしているのを目にしました。

 実際に出席した会議の様子から,また紹介された人々との交流を通じて,MLA という団体が能力ある各々の個人会員の積極的な活動により成立していることがわかりました。どの会議でも,参加者は非常に活発に発言し,レベルの高い議論を繰り広げていました。

 MLA の活動の充実ぶり,米国の図書館員の活発さを目の当たりにしながら,それは何に起因するのだろうかと私は考えました。そして,その基盤にあるのは,米国における図書館利用者の要求の高さなのではないかと思い至りました。会員制図書館や図書館税といった歴史のある米国では,皆の共有財産である図書館資料は利用し易いのが当然であるという意識が強いと聞いていました。そのようにして培われてきた利用者の高い要求に応えるためには,能力のある図書館員による,サービス向上のための不断の努力が不可欠なのではないでしょうか。手間のかかる目録作成の規格の改定を常に行っているのも,その一環と考えれば納得がいきます。

 日本の図書館界は米国に比べ10〜20年遅れていると,かつて私は思っていました。しかし,今回 MLA‑AM に参加して,日本と米国とは別のレールを走っているのではないかと考えるようになりました。図書館を支える文化的な基盤が相違するため,同質のものを実現するのは無理なのではないでしょうか。

 私の助言者を選任したのは,耳慣れない MLA の「職業紹介役員」だったため,それについて同行の岸本氏に尋ねてみたところ,米国の音楽図書館員の場合は所属機関の異動が珍しくないとのことでした。私は,日本との違いに驚嘆し,本来知っていたはずの,米国の音楽図書館員は専門職なのだという紛れもない事実を再認識させられました。今回の会議中には「職業紹介サービスデスク」というものが5度設けられていました。

 MLA‑AM では,紹介された何人もの人から Are you a music cataloger? と質問されました。私は迷いながらも詳しく説明できないので,とりあえず Yes と答えました。聞くところによると,米国では音楽資料のカタロガーは特に高度な専門職とみなされているとのことです。私の Yes という返答は相手にどのように受け取られたのか,今から考えてみると少し気になるところです。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

会計報告 TREASURER'S REPORT

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

*2000年度の会費をお納めください!

12月末までに次年度分会費をお送り下さい。また、Fontes Artis Musicae送付や支部からの各種ご案内に必要な住所、e-mailなどに変更や追加がある方は、併せてお知らせ下さい。

 

*IAML会議参加補助基金を設立

総会報告でもお知らせしましたとおり、IAML年次会議への参加を日本支部が応援することになりました。

サポート対象は音楽図書館などで専門職務に当たっている個人会員(1年以上の会員歴)です。抽選でひとり10万円(返済不要)を補助します。応募期間は年次会議の案内到着後から5月末までです。ふるってご応募下さい。 なお、これは会員他の寄金を財源とする基金です。

寄金にもぜひご協力下さるよう、お願い致します。すでにご案内しています年会費とまとめてお送りいただけるとご便利です。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

会員異動

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

越教育大学図書館/安保敏文

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Publication Received

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

音楽文献目録 27 / 音楽文献目録委員会=RILM National Committee of Japan

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

音楽教育機関図書館部会より

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

エディンバラ会議の音楽教育機関図書館部会

 

音楽教育機関図書館部会は、エディンバラ会議で2つのセッションを準備中です。1つは著作権委員会との合同セッションで、米国とヨーロッパそれぞれのマルチメディア時代における音楽著作権についてがテーマとなります。

もう一方のセッションは、リトアニア、エストニア、オーストラリアからの報告を交渉中です。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

アウトリーチについて

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

IAML会議への参加支援、音楽資料情報の開示、不足している辞書や図書の送付など、特にヨーロッパ諸国では隣国である旧共産圏への支援が、7−8年前から「アウトリーチ」という云い方で命題化されてきた。

  1993年ヘルシンキ大会では、フィンランドがエストニアを招き、1995年デンマーク会議では主催地から会議参加への援助申し出が各国支部に求められた。日本支部も急遽それに応じて、我々にお馴染みのハンガリーの旧知のメンバーの参加補助に当たる寄金を送ったことがある。 その折の役員会では、英国支部がルーマニアを、ドイツはチェコスロヴァキアやポーランドを、といった各国支部の具体的な支援報告が相次いだ。1996年ペルージヤ会議にはイタリアがロシアの参加を可能にし、1997年ジュネーヴ会議では、ホームページを見てアプローチしてきた中国の参加をスイスが助け、フランス南仏のペルピニャン音楽学校がユーゴのライブラリアンとの交流報告をしたことが直ちに思い出される。

 その輪は確実に拡がり、個別であった支援は、本部でガイドラインが作成され、予算が経常費として上程されるに至っている。今年はDM1500であった会議参加補助も、来年はDM7350まで引き上げられる。これはIAML元会計でもある現会長がいる英国支部の肝入れもあるようで、旧共産圏や、旧英国領のエディバラ会議参加を射程に入れていると推測される。英国の景気回復も作用しているのであろう。

  一方、昨年はFontesに各国支部のアウトリーチ取り組みについての報告原稿を送るよう求められた。しかし残念ながら組織的、かつ継続的に日本支部がこの問題に正面から取り組んだ経験は限られている。

  昨年のサンセバスティアン(スペイン)会議の際、この7月のニュージーランド・ウェリントン会議のため、音楽教育機関図書館部会へアジア地域から新しい参加とレポートが求められた。 部会副座長で、かつ日本支部役員として、役割分担することができる機会であった。 アジアに明るい民族音楽研究者の助言を仰ぎ、昨秋東京で催されたアジア音楽教育者のためのフォーラムで、またメールを利用してIAMLニュージーランド会議参加の呼びかけをした。そして幸い、フォーラムでお会いし、新しく支部メンバーに加わられた田村史氏の助言でインドネシアのスピカー招聘を考えてみようということになった。キャリアの点で、またニュージーランドに近い、という点でも交渉を開始する条件は整っていたが、候補の芸術高等教育機関の学長は民族音楽学者であるが、ライブラリアンではない。すでにIAMLの機関メンバーであるとはいえ、どんな図書館あるいは資料センターを配しているのかは知られていない。ニューグローブ日本版の編集に当たられた支部メンバー北島京子氏からも事情を伺うことができた。 そして部会としてはまさに知りたい分野であることがわかってきた。一方で交渉を始めた当初から、渡航費、滞在費を捻出しなければならないことも直ちに判ったので、国際交流基金のアジア・センターに問い合わせ、申込期限が1週間後に迫った昨年11月下旬に、補助金申請を日本支部から出すことを支部役員会稟議にまわし、提出書類をぎりぎりで整えた。 不況の中、残念ながらこの申請は2月中旬に却下との報が入り、先方にも釈明の報を入れた。しかしイタリアの部会座長から、金策の助力を本部や会議主催地の準備委員会に求める方法があること、イタリアでもメセナなどから助力が得られないか考えてみるなどの意向が示され、メールが飛び交った。IAML会長、カナダの事務長、そしてニュージーランド支部の国立図書館音楽部長、イタリアの部会座長、そして私の間でのやりとりが数ヶ月にわたり、その間、インドネシアとも財源捻出できない場合は、ペーパーだけでもいただけないか、というお願いを取り付けた。 

  5月になって日本支部のニュージーランド会議代表者が偶然の成り行きで私になるかもしれない、という感触を得た。これは代表者に派遣費が支払われることを意味する。そして支部総会では代表派遣費の流用を役員会にまかされることが了解された。一方で、本部事務長から、年次会議へのアウトリーチ参加者費用が使途未定であるという連絡が入る。 これらの総額がインドネシア・スピーカーの渡航費と滞在費の最小限度額に達する見込みが出てきた。多忙なインドネシア・スピーカーに代わって、安い航空券を見つけること、会議参加登録と宿泊ホテルの予約、ペーパーのレジュメの催促を始めたのは6月に入ってからで、夜9時過ぎから電話・ファックスをインドネシアにかけ、メールをニュージーランドとイタリアの座長に打つ日々が続いた。電話代が半年で跳ね上がり、しかし今更引き返すわけには行かない状況の中で、ともかく万全の準備を進めるしかなかった。

  その結果迎えたニュージーランド・ウェリントン会議でのインドネシア・レポートは、第一歩として十分満足できるものであった。 ニュージーランドは初めてということで現地の同学の人々との交流も果たし、インドネシアの彼にとっても良い機会であったようだ。会議後数ヶ月たって、電話代分だけ赤字となっていた今回の収支決算を渡してあった本部役員会から、赤字補綴をする旨のメールが入った。それには今回の招聘への労苦を感謝する旨の会長メッセージが添えられていた。 日本支部は総額のおよそ1/3を負担したに過ぎないが、アウトリーチへの「役割分担」ということの意味をこの事例で幾分か経験することができた。 しかし今後この問題をどう考えるか、課題は依然として残されている。 継続した関係を形成していくことは、なかなか難しいのが現実であるかもしれない。アウトリーチ、すなわち機会を見つけて「手を差しのべる」ことは、特別なことであってはいけない。少なくとも機会を見つけるアンテナを常に拡げ、「手を差しのべる」ための具体的な力(財政的な裏付けもさることながら、価値観の異なる他者への、あるいは他者との交流を可能とするキャパシティ)を持っていることがまずは大事なのだろう、と思っている。

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

事務局だより

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

*新役員会が発足

 1999年5月29日以降、新役員会が、3年の任期でスタートしました。役員会の体勢は以下のとおりです。よろしくお願いいたします。

 

支部長

金澤正剛

副支部長

岸本宏子

事務局長

秋岡陽

会計

藤堂雍子

例会担当

手代木俊一、松下鈞

ニューズレター担当

寺本まり子、長谷川由美子

ホームページ担当

岸本宏子、佐藤みどり

 

*事務局への連絡について

 IAML日本支部は、日本近代音楽館のご好意により同館に事務局をおいていますが、事務局メンバーは常駐しておりません。郵便物のチェックなど遅れがちになってしまいますので、お急ぎ連絡は事務局長の電子メール・アドレスまで直接お願いいたします。